歯ぎしり・強い食いしばりにお悩みですか?

皆さんは夜、寝ている時にご自身が歯ぎしりをしているかどうかご存知でしょうか?
実は日本人は就寝時に歯ぎしりをしているという人が多く、その割合は15%にも上るとされています。
大抵の場合、就寝時の歯ぎしりは無意識で行われていることがほとんどです。
寝ている時の自分の姿はなかなか分からないものですが、例えば普段から一緒に寝ている家族や、旅行に行った際にご友人から指摘された経験がある人も少なくないのではないでしょうか?また、就寝時以外でも日常生活の中で強い食いしばりや噛み締めが癖になっている方もいらっしゃるかもしれません。

歯ぎしりのない就寝

歯ぎしり・強い食いしばりが及ぼす影響

就寝時の歯ぎしり、日常生活の中での強い食いしばりや噛み締めなどは、身体に様々な影響を及ぼします。
研究が進むことで新たに分かってきたこともあり、 近年では多くの体調不良の原因が歯ぎしりや食いしばりにあることも報告されています 

歯の欠け・割れ
歯根の割れ
インプラント・差し歯の脱離や欠け
頭痛や肩こり
舌や頬粘膜の擦れ・圧痕

知覚過敏
顎関節症
歯周病の悪化
エラの張り

上記以外にも、 顔の浮腫みや疲労感・肌荒れなども起こすことがあります 
また、これらは歯ぎしりをするご自身への影響ですが、寝室を共にするパートナーやご家族の睡眠障害などにも影響が及ぶことがあります。知らず知らずのうちに身体への負担やストレスとして積み重なっていく歯ぎしりや食いしばりは、 早期の段階での改善が望ましい でしょう。

ボツリヌス治療について

これまで、歯ぎしりなどの治療はマウスピースなどで歯ぎしり自体のダメージを和らげることしかできないとされていました。
しかしながら、近年では「ボツリヌス菌」から抽出した「ボツリヌストキシン」を筋肉に注射し、 強く作用しすぎる筋力を緩めるボツリヌス治療が有効である ことから、世界中の医療現場で広く使用されるようになりました。
アメリカ食品医薬品局にて高い安全性や効果が認められた薬剤であり、日本でも厚生労働省の許可を得て現在様々な診療科で一般的に用いられています。ボトックス注射、という言葉なら耳馴染みがある方も多いかもしれません。このボトックスもボツリヌスのことです。
アラガン社(旧アクタビス)社製の注射の商品名からボトックスと呼ばれています。
ボツリヌス治療は、歯科の分野においてだけでなく脳卒中による後遺症治療や脳性麻痺・痙攣などの疾患治療にも用いられ、それらの専用外来がある病院もあります。ボトックスとしての認知度が高いため、美容関連で注目を浴びがちなボツリヌス治療ですが、現在は非常に身近な疾患治療法として様々な分野において幅広く用いられています。

よくあるご質問と回答

ボツリヌス治療について、患者様より多く寄せられるご質問にお応えいたします。

具体的にどのような治療をするのですか?

ボツリヌストキシンという有効成分を咀嚼筋の中の「咬筋」という筋肉に注射します。 筋肉の働きを抑え、噛み締める力を弱める効果があります。

ボツリヌス中毒になる危険性はありませんか?

食中毒の一種であるボツリヌス中毒は、ボツリヌス菌やボツリヌス毒素が原因で起こります。
1歳未満の赤ちゃんに蜂蜜を食べさせないよう注意喚起されているのも、このボツリヌス菌が原因のボツリヌス中毒を防ぐためです。ボツリヌス治療では、ボツリヌス菌やボツリヌス毒素をそのまま注射することはありません。
したがって、ボツリヌス治療においてボツリヌス中毒になる危険性は全くありません。

完全に歯ぎしりが治るのですか?

残念ながら全ての歯ぎしりや食いしばりが消滅することはありませんが、治療を受けることで、筋肉そのものの働きや収縮を緩めることができますので、その結果歯ぎしりや食いしばりによる影響を少なくすることは十分に可能です。
また、就寝時に無意識に行っていた歯ぎしりや食いしばりの頻度を減らすことや、顎周りのダメージや痛みを和らげる効果も報告されています。他にも、小顔効果や口臭の軽減などを実感される方も多数いらっしゃいます。

治療によるデメリットはありますか?

ボツリヌス注射は、ものを噛む際に使う筋肉に注射しますので、硬いものが少し噛みにくくなったり、顎が疲れやすくなるというデメリットもあります。しかしながら、噛む力は治療の影響を受けない側頭筋や他の筋肉も使いますので全く噛めなくなるということはありません。

治療は痛みを伴いますか?ダウンタイムなどはありますか?

治療の際は、患部をよく冷やして行います。また、痛みを感じにくい極細の注射針を使って行いますので、針が刺さる際の痛みはほとんどありません。薬剤の注入の際に鈍い痛みを感じる方もいらっしゃいますが、注入自体は数秒で終わります。 また、ダウンタイムもございません。 治療後の生活については、患部のマッサージなどを数日お控え頂ければ他には特にありません。

妊娠中なのですが、治療はできますか?

大変申し訳ありませんが、妊娠中や授乳中・妊娠のご予定のある方へのボツリヌス治療は行っておりません。
他にも、

  • 薬物アレルギーをお持ちの方
  • 心臓、肝臓、腎臓障害をお持ちの方や現在治療中の方
  • 抗凝固剤服用既往をお持ちの方
  • 神経筋伝達機構障害をお持ちの方
  • 閉塞性隅角緑内障の方

は、治療をお受け頂くことができません。

吉田歯科医院のボツリヌス治療

ボツリヌス治療を検討する女性

当院では、 歯ぎしりや強い食いしばり・噛み締めなどでお悩みの方に向けたボツリヌス治療を行っております 
長期に渡って強い噛み締めが続きますと、 頭痛の要因や顔や頭の変形・顎関節症を引き起こす可能性 もあります。無意識で行っている就寝時の歯ぎしりなども、私たちの日常生活に少しずつ影響を及ぼしており、身体への負担も積み重なっています。
そのため、できるだけ早い段階での改善をおすすめしております。
まずはお気軽にカウンセリングの際にご相談ください。
歯科医が口内の状況を確認し、歯ぎしりなどが行われているかをチェックいたします。その上で最適な治療法をご案内いたします。

ご予約・お問い合わせ

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